『鬼滅の刃』は、その人気から作中の風景や設定に似ているとして、日本の様々な場所が「聖地」と呼ばれ、多くのファンが訪れています。作者の吾峠呼世晴先生が福岡県出身であることもあり、九州を中心に多くの聖地候補があります。
ここでは、特に有名な「鬼滅の刃」の聖地とされる場所をいくつかご紹介します。
【山形県】銀山温泉
銀山温泉は、大正時代の面影を残す木造旅館が立ち並ぶ温泉街で、そのノスタルジックな景観が『鬼滅の刃』の作中に登場する「刀鍛冶の里」の雰囲気と酷似しているとして、ファンの間で聖地として親しまれています。特に、炭治郎が刀鍛冶の里にたどり着いた際の、山間の集落の描写や、特徴的な建物(能登屋旅館など)のたたずまいが、銀山温泉の街並みに非常に似ていると話題になりました。作品の大正ロマンあふれる世界観をリアルに感じられる場所として、多くのファンが訪れています。

【福島県】芦ノ牧温泉 大川荘
旅館の吹き抜けの階段や構造が、鬼舞辻無惨の居城である「無限城」のモデルではないかと話題になりました。時間帯によってはロビーで三味線の演奏も行われており、鳴女がいる無限城の雰囲気をさらに感じられます。
これらの場所を訪れる際は、聖地となっている背景を理解し、地元の方々や他の参拝者・観光客への配慮を忘れずに巡礼を楽しんでください。

【東京都】雲取山
単行本やアニメで、炭治郎と禰豆子の出身地とされている山です。実際にアニメ制作チームも取材に訪れたと言われています。炭治郎が禰豆子を背負って雪山を歩く冒頭のシーンを彷彿とさせるとして、多くのファンが登山に訪れます。山中には炭焼き窯の跡などもあり、炭治郎の生業との繋がりを感じられます。

【福岡県】宝満宮 竈門神社
主人公の竈門炭治郎・禰豆子の姓と同じ「竈門」が社名に入っていることから、最も有名な聖地の一つとされています。また、この神社がかつて大宰府の鬼門除けとして建立されたことも、鬼退治をする物語と通じるとして話題になっています。境内にはファンが描いた絵馬がたくさん奉納されています。

【福岡県】溝口竈門神社
こちらも「竈門」の名を持つ神社で、一部で「真の聖地」とも言われています。作中に炭治郎が「溝口少年」と呼び間違えられるシーンがあることや、神社の彫刻が水の呼吸の波に似ている、鳥居の神額が禰豆子の箱に似ているなど、ファンによって多くの共通点が見出されています。

【栃木県】あしかがフラワーパーク
樹齢160年以上の大藤棚があり、その見事な藤の花が、鬼殺隊の最終選別が行われる「藤襲山」の風景に似ているとして聖地となりました。特に夜のライトアップされた藤は幻想的で、作中の世界観を感じさせます。

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