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ジブリ聖地巡礼!映画の世界に迷い込む旅へ出かけよう

スタジオジブリの映画は、その美しい映像と心に残るストーリーで、世代を超えて多くの人々を魅了し続けています。まるで映画の登場人物になったかのような気分を味わえる「聖地」が、日本各地に存在することをご存知でしょうか?

今回は、ジブリ映画のモデルになったとされる、あるいはその世界観を色濃く感じられるスポットを、見所と共にご紹介します。次のお休みは、憧れのジブリの世界へ旅に出てみませんか?

目次

【もののけ姫】屋久島(鹿児島県)

『もののけ姫』の舞台である、深く豊かな森のモデルになったと言われるのが、世界自然遺産にも登録されている屋久島です。特に「白谷雲水峡」は、一面に広がる苔の絨毯や、清らかな沢の流れが、アシタカが冒険した森そのもの。

  • 苔むす森: シシ神の森を彷彿とさせる、神秘的で幻想的な空間。雨上がりには苔が一層輝きを増し、息をのむほどの美しさです。
  • 太鼓岩: 森を抜けた先にある大きな岩の上からは、屋久島の雄大な山々を一望できます。まるでヤックルに乗って駆け抜けた後のような、爽快な気分を味わえるでしょう。
  • もののけの道: 白谷雲水峡には、映画ファンならずとも楽しめるトレッキングコースが整備されています。巨木や清流を眺めながら、心ゆくまで自然を満喫できます。
Photos by 屋久島アクティビティ

【千と千尋の神隠し】道後温泉本館(愛媛県)

『千と千尋の神隠し』に登場する湯屋「油屋」のモデルのひとつと言われているのが、日本三古湯のひとつ、道後温泉のシンボル「道後温泉本館」です。複雑に増改築を重ねた木造の建物は、夜になると灯りがともり、まさに映画から抜け出してきたかのような幻想的な雰囲気に包まれます。

  • 建物の外観: 入り組んだ屋根や多くの窓が特徴的な建物は、見る角度によって様々な表情を見せてくれます。夜のライトアップは必見です。
  • 神の湯・霊の湯: 館内には趣の異なる二つの浴室があり、歴史ある温泉で旅の疲れを癒すことができます。
  • 周辺の散策: 道後温泉本館周辺には、アーケード商店街や足湯などがあり、湯上がりの散策も楽しめます。

    ※注意※
    道後温泉本館は現在、保存修理工事のため、一部営業を縮小しています(2025年5月時点)。2024年7月には全館での営業が再開される予定ですが、訪れる際は公式サイトで最新情報をご確認ください。

【崖の上のポニョ】鞆の浦(広島県)

『崖の上のポニョ』で描かれた、海辺の可愛らしい町のモデルとなったのが、広島県福山市にある港町・鞆の浦です。江戸時代から残る常夜燈や石畳の道、雁木(がんぎ)と呼ばれる階段状の船着き場など、ノスタルジックな風景が広がります。

  • 常夜燈: 鞆の浦のシンボル。宗介とポニョが駆け抜けた防波堤の風景を思い起こさせます。
  • 雁木: 満ち引きに関わらず船が着けられるように作られた石段。ここで海を眺めていると、ポニョがひょっこり顔を出しそうです。
  • 対潮楼からの眺め: 福禅寺の客殿「対潮楼」から望む、仙酔島や弁天島が浮かぶ海の景色は、まさに一枚の絵画のようです。
Photos by ひろしまラボ

【魔女の宅急便】シーボルト記念館(長崎県長崎市)

『魔女の宅急便』でキキが新しい生活を始めた、海に面した美しい港町「コリコ」。そのモデルはヨーロッパの街とされていますが、日本でその雰囲気を味わうなら、異国情緒あふれる長崎市がぴったりです。特に、オランダ商館の医師として来日したシーボルトの功績を伝える「シーボルト記念館」周辺は、物語の世界観を色濃く感じさせてくれます。

  • 赤レンガの洋館と石畳: シーボルトの故郷にある住居を模して建てられた記念館の赤レンガの外観と、周辺に残る石畳の道は、まるでコリコの街角のよう。ほうきに乗ったキキが、屋根の間からひょっこり顔を出しそうな風景が広がります。
  • 異文化交流の歴史: この場所は、シーボルトが日本の若者たちに西洋の学問を教えた「鳴滝塾」の跡地でもあります。遠い異国の地で、新しい知識や文化に触れようとした人々の息吹は、見知らぬ街で懸命に自分の居場所を見つけようとするキキの姿と重なります。
  • 港を見下ろす坂道: 記念館周辺の坂を上り、眼下に広がる長崎港のきらめきを眺めれば、キキが初めてコリコの街を見つけた時の感動が蘇るかもしれません。周辺には「オランダ坂」など、散策が楽しい坂道がたくさんあります。
Photos by travel nagasaki

【風立ちぬ】軽井沢(長野県)

『風立ちぬ』で、主人公の堀越二郎と菜穂子が出会い、愛を育んだ高原の避暑地。そのモデルのひとつとされるのが、長野県の軽井沢です。緑豊かな自然と、歴史ある西洋建築が織りなす風景は、映画のロマンチックな雰囲気を今に伝えています。

  • 旧軽井沢銀座通り: お洒落なカフェやショップが立ち並び、散策するだけでも楽しめます。
  • 万平ホテル: 菜穂子が療養していたホテルのモデルと言われるクラシックホテル。カフェテラスでお茶をすれば、二郎と菜穂子の気分に浸れるかもしれません。
  • 雲場池: 「スワンレイク」とも呼ばれる美しい池。四季折々の自然が水面に映り込み、静かで穏やかな時間を過ごせます。
Photos by 万平ホテル

今回ご紹介したスポット以外にも、日本にはジブリの世界観を感じられる場所が数多く存在します。聖地を訪れることで、映画で見た風景の美しさや、キャラクターたちの息遣いをより身近に感じることができるでしょう。

最後にジブリ公式の美術館とテーマパークを紹介します!

三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)

「いっしょに、迷子になろうよ。」というキャッチコピーの通り、訪れた人自身が物語の主人公になれる場所が、東京の井の頭恩賜公園の西園にある「三鷹の森ジブリ美術館」です。建物自体がひとつの作品のように設計されており、決まった順路はありません。自分の足で歩き、目で見て、数々の発見を楽しむことができます。

  • 屋上のロボット兵: 美術館の主のように静かに佇む『天空の城ラピュタ』のロボット兵。緑に覆われた姿は、まるでラピュタの庭園に迷い込んだかのようです。
  • オリジナル短編映画: 館内の映像展示室「土星座」では、ここでしか観ることのできないジブリのオリジナル短編アニメーションが上映されます。どの作品に出会えるかは、訪れてからのお楽しみです。
  • ネコバスルーム: 小学生以下の子供たち限定で、ふかふかのネコバスに乗って遊べます。大人たちが羨む、夢のような空間です。

ジブリパーク(愛知県長久手市)

愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の広大な自然の中に、ジブリ作品の世界が再現された「ジブリパーク」。大きなアトラクションや乗り物はなく、森の小道を歩き、風を感じながら、自分の足でジブリの世界を発見する場所です。5つのエリアに分かれており、それぞれが異なる作品の世界観を表現しています。

ジブリの大倉庫: まさにお宝が詰まった大空間。『千と千尋の神隠し』の「にせの館長室」や、『天空の城ラピュタ』の「空飛ぶ巨大な船」など、名場面に入り込める展示が満載です。
青春の丘: 『耳をすませば』の「地球屋」が丘の上に佇みます。中に入れば、聖司がバイオリンを弾いていた工房や、バロンとの出会いの場面が蘇ります。
どんどこ森: 『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」があり、裏山の頂上には巨大なトトロの遊具「どんどこ堂」が子どもたちを待っています。
もののけの里: 『もののけ姫』に登場する「タタラ場」をモチーフにした建物で五平餅の炭火焼き体験ができ、乙事主(おっことぬし)の滑り台も楽しめます。

※注意※
「三鷹の森ジブリ美術館」「ジブリパーク」ともに、入場は日時指定の予約制です。チケットの購入方法や各エリアの詳細は、必ず事前に各公式サイトでご確認ください。

Photos by AichiNow
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